翻訳と辞書
Words near each other
・ フィンエアー・カーゴ
・ フィンエアー・スタジアム
・ フィンカンティエリ
・ フィンカンティエリ550型コルベット
・ フィンカンティエーリ
・ フィンガジョイント
・ フィンガツリー
・ フィンガホイールレーキ
・ フィンガリング
・ フィンガルの洞窟
フィンガルの洞窟 (メンデルスゾーン)
・ フィンガー
・ フィンガー (単位)
・ フィンガー5
・ フィンガー5のテーマ
・ フィンガー5の大冒険
・ フィンガー5コンプリートCDBOX
・ フィンガーアベニュー
・ フィンガーシフト
・ フィンガーシンバル


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

フィンガルの洞窟 (メンデルスゾーン) : ウィキペディア日本語版
フィンガルの洞窟 (メンデルスゾーン)[ふぃんがるのどうくつ]

フィンガルの洞窟』(フィンガルのどうくつ)作品26は、フェリックス・メンデルスゾーン1830年に作曲した演奏会用序曲である。原題は『ヘブリディーズ諸島』( )であるが、日本語では通称の『フィンガルの洞窟』の方が多く用いられる。ロ短調の序奏なしのソナタ形式で作曲されている。現在に至るまで、オーケストラの標準的なレパートリーとして盛んに演奏されている。
== 概要 ==
メンデルスゾーンが初めてイングランドを訪れたのは、20歳の誕生日を祝ってドイツ人貴族の招待にあずかった時だった。イングランド旅行に続いて、メンデルスゾーンはスコットランドに進み、その地で交響曲『スコットランド』を着想する。だがスコットランド旅行中にメンデルスゾーンは、嵐の夜のヘブリディーズ諸島を訪ねてスタファ島に辿り着き、観光客に人気のフィンガルの洞窟で霊感を受けたのである。当時フィンガルの洞窟は35フィートの高さと200フィートの水深があり、玄武岩の色とりどりの石柱からなっていた。メンデルスゾーンはその後直ちに序曲の開始主題を書き下ろし、それを姉ファニーに書き送って次のように書き添えた。「僕がヘブリディーズ諸島にどんなにひどく感銘を受けたか分かってもらえるように、頭に思い浮かんだものを姉さんに届けようと思います」〔
メンデルスゾーンを嫌っていたリヒャルト・ワーグナーさえもこの作品を「一流の風景画のような作品」として絶賛していた。
作品は1830年12月16日に完成され、当初は『孤島』(独語:''Die einsame Insel'' )と題されていた〔Galveston Symphony Program Notes: Mendelssohn 〕。しかしながらメンデルスゾーンは後に譜面に手を入れ、1832年6月20日に改訂作業を終えると〔、『ヘブリディーズ諸島』と改名したのである〔。にもかかわらず、『フィンガルの洞窟』という通称も使われた。パート譜には『ヘブリディーズ諸島』と題されていたが、総譜には作曲者自身によって『フィンガルの洞窟』と題されていたためである〔。初演は1832年5月14日ロンドンで行われ、演奏会用序曲『夏の夜の夢』も併せて上演された〔。
自筆譜はオックスフォード大学ボドリー図書館に保存されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フィンガルの洞窟 (メンデルスゾーン)」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.